……第13回「春が 終わる」 感想 |
フライを捕った西広くんがー!投手なキャプテンがー! なんだかすごく嬉しい始まりでした。
ベンチのミハの居ても立ってもいられない様子が微笑ましくて、千代ちゃんとのやりとりなんてもう頬ゆるみっぱなしですよ。
マネジはなんでも知っている。うんうん。なんかもう、千代ちゃんが可愛くて可愛くてたまりません。フラ〜となるミハも可愛らしい。ミハにとって一番身近な女の子はルリちゃんと思われるわけですが、なんだかミハはルリちゃんを怖れている節があり……やさしい女の子に弱いのかもですね。
千代ちゃんといい、ホント輝かんばかりの笑顔を見ているとこちらまで笑顔にならずにいられません。
しかも、その輝くような笑顔とともに「誕生日オメデトオ!」。
……うわあ〜っとなります。自分に向けたハッピーバースデイを聴くミハの心境はここでも味わえます。
青春、始まっても嬉しいな。
さて、ひそかに気になっていた勉強事情。
ミハと田島がそろって成績危険なのに笑ってしまいました。どこまでも仲良しだなぁ、この二人! 「はーい」って返事するのが楽しくなってそうなあたりがまた笑えます。
今回のお話では、この二人の仲の良さというか、二人の天然な部分が気持ちいいくらいにピッタリ合わさっているのが今まで以上にわかって嬉しくなりました。
ミハは考えすぎてぐるぐるする性格、田島は直感に生きる性格(というイメージが今の私の中にあります)。ある意味正反対の二人だと思うのですが、その違いはパズルのピースのように綺麗に足りないところを補える形なのかなぁとか考えてます。
ところで泉くんはタジミハコンビと同クラスなのですね。タジミハコンビの教科書事情もやっぱりって感じで笑っちゃいました。
この泉くん。ひそかに、田島の手綱の握り方はモモカンにつづいて2番目に上手いのではと思ってます。合宿所に着いたとたんにはしゃいで遊びに行こうとした(?)田島の首もとをひとつかみしてとめるシーン、田島が榛名見たさにフェンスにかじりついたのをひきはがしたシーン、そして今回のミハの家であちこち開けてまわる田島をたしなめ、ミハを追って部屋を飛び出した田島を追い駆けたシーン。
泉くんの田島コントロールっぷりが楽しみのひとつになっています。
「春が 終わる」前半は、ミハの誕生日のお話。
初めて家へ人を呼んだミハの浮かれぶりと不安な様子にこっちもちょっとハラハラ……したのですが、やはり田島頼りになります!
ハッピーバースデイのシーンは本当に嬉しくなったなぁ。
今回、感想に嬉しいばかり並んでますが、本当にそう感じるシーンばかりでした。
一コマ一コマどれをとっても良いのです。
中でもキャプテン花井の「もちろんスよ!」が最高でした。ああ、ホントなるべくしてなったキャプテンですよ!
ミハの投球練習場の現在がお目見え。
ガムテになっているのか〜。ふむふむ。
改めて、9分割ってすごいですよねぇ。しかも失投をしないミハって、本当にスゴイ投手だと思います。
田島の言葉もとても印象的でした。そして、「甲子園」の言葉に「行きたい!!」と応えたミハにじんわりと……。
栄口くんの驚きに同じくです。
変わったなぁ、ミハ! それもとっても良い方向に。
「変えられないし変わらなくていいと思った」阿部が何よりミハを変えたのではないでしょうか。また、阿部自身もミハに会って変わったのでしょう。バッテリーということ、捕手ということ、野球をするということ。
阿部が三橋を勝たせたいと思うように、ミハも阿部を勝たせたい(というより、阿部のサインどおりに投げて負けるなんて、みじんも思ってなさそうですけれども)と思っているんだろうなぁ。
無事テストも終わり、赤点は免れたタジミハコンビ。よかったよかった。
埼玉大会の抽選がいよいよ……!
そして、御手洗いでの出会いが!
ユニフォームじゃない榛名さん、イイなぁ。
左手(で助け起こし)と右手(で肩をたたいた)、にドキドキしてしまいました。
私の中で榛名さんは、そのあたり気にせずにいられません。過去の、「左肩」のシーンが印象強かったもので。
ミハの中では「イイ人」として印象付けられた榛名さん、笑顔の裏でしっかり勝利を確信してらっしゃいます。ステキだ。
なんだか最強な秋丸さんも良いですね〜! 加具山さん、可愛いなぁ。
「栄冠は君に輝く」、燃えてきます。
春が終われば、次は夏ですね!
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……第2巻 感想 |
私、クソレフト・水谷くんと誕生日がいっしょです。がんばれ〜、水谷くん!
というのはまあおいといて。
まずはおまけマンガでしょう! ルリちゃんもかわいいし、ミハもといレンレンもかわいいし、修ちゃんもかわいい……!
「廉」「修ちゃん」から「三橋」「叶君」に変わったのはいつごろ、そしてきっかけは……と考え始めるとはてしなく妄想が広がります。
実は、カノミハ大好きなのです。
先にミハが「叶君」て呼んだのかなぁとか。それが不満で叶は「廉」てしつこく呼び続けてたけど、またなにかきっかけがあって「三橋」になったのかなぁとか。ミハから距離を置き始めたんじゃないでしょうか?
って、1巻〜2巻の叶の様子を見ていれば、叶のなかで叶→ミハの距離は入学当時と変わらないんだろうなぁとい推測されるわけですが(私の中では……)。むしろ、ミハが自分と距離を置こうとしているのがイヤでよけい自分の中でミハへの距離を近くしている気もします。
そんなおまけマンガもふまえつつ。
叶VS三星ナインにドキドキしました。
叶が語るミハのすごさには本当に鳥肌もので。ミハは、本当にすごい。
でもって、三星ナインとミハの溝もすごく深い。
だからこそ、畠のHRも、三星戦ラストの「戻ってこいよ」「戻らない」のあのシーンがこれまた鳥肌ものなのですが!
あのホームランをカラーで持ってきたのには脱帽です。
ミハに対して真剣になった三星ナイン、そして誰より叶は三橋より上と信じこれまでも汚れ役を買ってでていたらしい畠。あのガッツポーズとベンチの盛り上がりは、何より三橋と真剣に向き合って認めている証拠に思えて、じんわり来ちゃいました。
打たれたミハが崩れずにしっかり投げ続けるところも好きです。
阿部が「三星に未練タラタラ」と言っていたので、どんなに未練タラタラだったのかと私は楽しみにしていたのですが、本当に未練タラタラでしたね。叶に三振して鼻歌歌っちゃうミハなんて微笑ましくすらありましたよ。
阿部はさぞやきもきしたことでしょう。オレを選ばせてやるぜ、とか、もう……! 西浦を選ばせてやるぜ、じゃないところにどうしても、どうしても妄想をはさまずにいられないです。
阿部の中では、三橋と三星、というよりも三橋と三橋の元チームメイト、という図が映っているのでしょうから、自然なのですけれども。
ミハの中でも、三星の名前よりも「みんな」ですし。みんなの敵なんだ、と改めて思うミハの表情にドキリとしました。
西浦のつなぐ野球が好きです。
田島が狙って打てちゃうところにまたも感心しつつ、そのあと花井がしっかり犠打。このシーンに、無性に嬉しくなってしまうのです。
逆転のシーンも、私大興奮でして。
がっくり叶に心を動かされつつ……。
さみしくない、としっかり目を見て言えたミハがもうまぶしいです。
逆にさみしいと言っちゃった叶がかわいらしく。
背後の阿部の「戻らないって言え〜!」オーラもすごかった……。
合宿所に戻ったあとのシーンも、大好きです。
第12回感想にも書いた「捕手からの一方通行じゃないんだ」。1巻当初の阿部からは想像もつかない言葉だなぁと……これまた嬉しくなってしまったシーンです。
そして、榛名さん初登場。
このひと、なんかカワイイんですよねぇ。恰好良くもあるんだけど。
大好きです。
なんだか書き忘れていることがたくさんある気がしますが、ひとまず2巻感想はこのような感じでした。
絵のかわりにといってはなんなのですが、妄想によりぽつりと短い文章を作ってみました。
今後感想にぽちっとこんな文章をくっつけたりするかもです。もっと練習してこよう。
<突発SS「叶少年の鼻歌」織田と叶でカノミハ要素あり>
(クリックで文の表示、非表示)
鼻歌が聴こえる。
見れば案の定、見慣れた横顔が笑顔でなんの歌だかわからんメロディを奏でとった。
オレは知らず片眉を器用に寄せて、
「叶」
とりあえずその鼻歌を止めてみるべく、名前を呼ぶ。
「叶!」
ぴたりと止まったメロディにほっと一息つく間もなく、叶はこちらを一瞥しただけで、またもや鼻歌を再開しよった。
その、一瞥。
その目はあきらかに、邪魔をするなと語っとったけど、そこはひとまず気付かないふりをしておく。
オレが叶の鼻歌を止めたいのは、別に彼が音痴いうわけでも、そのメロディが気に食わないっちゅーわけでもない。
聴いていると心配になるのだ。ハラハラするといったほうがええか。
なんとも口にするとなさけなく、勝手だとはわかっていても、聞き逃せん。
「叶!」
つい最近、その鼻歌を耳にした翌日の練習試合で、オレらは西浦高校に負けた。
「おい!」
そのとき、マウンドに登ったこいつの取り乱し方は、まだ10日ほどしか経たない今でも忘れられん。
叶が前日の夜に、めずらしく吹いていた鼻歌。
あれは、前兆やった。
それならば、今の鼻歌も。
「なんだよ」
ようやく叶が振り返る。
あからさまにほっとしとる自分がおかしい。
きゅ、とあがった叶の眦に今は不機嫌の色がにじんどった。
邪魔をしたオレへの無言の圧力であることはまちがいない。
とりあえずはへらりと笑いながら、「元気か?」と言った。
言外に、そんなコワイ顔せんといて〜、と訴えてみたつもりで。
しかし、どうやらそれは失敗に終わったらしい。
「……それだけかよ?」
「あ、いや、そーゆうわけやないんやけど」
「じゃあ早く言えよ!」
これはアカン。
不機嫌も不機嫌、鼻歌を歌っていた楽しそうな叶君はもうどこにも見当たらん。
ただひたすらに、にらみつけてくる目は、どちらかといえば大きいほうに分類されるそれと身長差もあいまって、正直怖くはない。
だがしかし。
「や、えーと」
じり、と一歩下がりたい気持ちになる。
叶のその気迫といったら、背後に何かがゆらめきこっちに迫ってくるようで、あわてて続けた。
「これから、なんかあるんか?」
叶の目からふっと力が抜ける。
同時にゆらめいてたモンも消えた。やっぱり錯覚やな。うん。
叶は、さっきまでコワいくらいに視線をはずさんかったのに、今は右下のほうへ落としている。
そしてぽつりと言った。
「……これからっつーか、明日が本番なんだ」
「本番?」
なんの本番ですか、と思わず丁寧に訊ね返したくなる。
なんちゅーか、叶の耳が赤いような気がするのはまたしても錯覚か。
錯覚やな。
うん、錯覚に間違いない。
「べ、べつに織田には関係ねぇよ」
……錯覚やない。
やっぱり、またテンパっとる。
あの鼻歌は要注意や。
ここはひとつ、つっこんでおこう。
「なんや、デートか?」
そう言ったときの叶の反応は、それはそれはおもろかった。
真っ青になったと思うたら、やっぱり真っ赤。
で、こっちをキリとにらみつけたと同時に、
「じゃ、もう俺行くから! じゃあな!」
と怒鳴りつけるようにして、ばたばたと走り去っていった。
そのすぐ後に畠がやってきて、「叶は?」と聞いてきたので、こう答えてやった。
「うちのエースは明日勝負やって」
畠は何がなんやわからんような顔をしとったが、それはオレもよくわかっとらんのんやから仕方が無い。
その後、ひょんなことからあのときの「明日=5月17日」はあの「ミハシ レン」の誕生日やったことを知った。
だからどうってわけやないが。
その約2ヵ月後、またしてもオレは不吉な鼻歌を聴くことになる。
</突発SS「叶少年の鼻歌」>
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……第12回「ちゃくちゃくと」 感想 |
表紙が、表紙が……! 青春だ!
私、諸事情により26日のお仕事前に初めて本屋で10月号を見たのですが、もう、時が止まりました。心臓飛び出そうでした。
しかも、その本屋にて行われているアフタまつりの一環(おそらく)であるおおふり原画展示の原画(モノクロ)が以前と変わっていたものですから……! 2枚のうちの1枚が「おれがエースにしてやる」のページで大興奮でした。必死に平静を装いましたが、かなり危なかったです、色々と。
すばらしいセレクトですよう、もう。この波状攻撃には進んでコールド負けです。
で、10月号の感想ですけれども。
アベミハ(アベもいい……)で、たじはな(たじもいい……)で、萌えてしまいました。
感想絵に誰をどんなふうに描こうか、かなり迷ったのですが読後(とくに1&2のバッテリー会話)にふっと思い出した三星戦後の「捕手からの一方通行じゃないんだ」を持ってきてみました。
その前のモモカンのセリフからを思い出させてくれた今回なのですが、その中でもやっぱりこの阿部のモノローグがなにより印象強かったのです。
この後阿部が「つくす」っていう言葉を使ったことにも驚いたし、バッテリーが一方通行じゃない関係だということに初めて気づいたらしい阿部の表情にちょっと切なくなってしまったので。
えと、少々逸れましたが。
このバッテリーって、なんだか不思議です。今回の冒頭でもミハのモノローグがありますが、三星戦における阿部のミハの心情をピタリと察しているとことか、逆に榛名さんがらみで阿部の心情をミハがピタリと察しているところを見ると、このバッテリーは自分よりも相手のことがわかるんだなぁと感心してしまいます。
それが普通なのかどうか……わかりませんが。
今月号のバッテリー会話もすっごくすっごく良かったです。
阿部が受けてくれるから自分はいい投手(=エース)になれる、って、今まで心の中で思うだけだったミハがちゃんと言ったんですから。よもや阿部もそこまで自分が信頼されちゃってるとは思い及ばなかったのではないでしょうか。
ミハの言葉に、久々のあの不適な笑みがこぼれましたよ! あの表情大好きなんです。先月のようなやわらかい笑顔も好きだけれど。
「そのかわり…」という阿部に「うん!!!」というミハがこれまた良かったです。いいなぁ、いいなぁ。モモカンもゾクゾクとしてましたが、あの返事イイですね!
今回はチームの形が徐々にできあがっていく過程にもわくわくしました。これから始まるぞ〜って感じが。
ポジションの確認、もうひとりの投手と捕手決め、そして主将と副主将決め……とまさに「ちゃくちゃくと」西浦というチームができあがっていく様子は見ていて本当に心が躍ります。
泣きミハに「1」を書く田島がステキです。うーん、ミハのツボをしっかりわかってるんだなぁ、田島って。
阿部から見ても仲良しさんに見えていたとは……。しかも天然同士って。あれですね、アベ(理屈というか知識)ミハ(天然)、たじ(天然)はな(理屈というか知識)。私が弱いlこのカプ二つの共通点がひとつみつかりました。
私今回2巻のプロフィールを見て、栄口くんとミハがなかよしなのは(というかミハが栄口くんになつく理由のひとつとして)、叶と体格がいっしょだからかなぁとふと思ったりしてました。並んで歩くときとか、話しかけられてふりむいたときとか、叶に対するのと同じようにできること(阿部相手だとちょっと見あげるし)が安心させてくれるとか。昔から仲良くしていて尊敬する投手でもある叶に感じる安心感みたいなものを栄口くんにも感じるのかなぁと。
もちろん、それ以上に栄口くんの性格などが大きいのですが。
今回も、花井主将に一喝されてまたポロポロなミハをなぐさめたり、逆に副主将に栄口くんが指名されたときのミハのあの拍手ぶりがとっても微笑ましかったです。たじミハコンビは時にマジメ(三星HR後とか)だったり時にお笑いだったりで楽しいのですが、栄口くんとミハはいつもなごみです。頬がゆるむ〜。
プロテイン結果発表には笑わせていただきました〜。阿部、ワースト3入りしちゃってるし、田島は泣きながら花井に「ありがとう」と言いつつもムダにしているし、ミハはくしゃみしちゃってこれまたムダにしちゃってるし、阿部は自分でつぶしているし……水谷くんと栄口くんは牛乳おかわりまでしちゃってるし。
夏の大会へ向けて動き出した西浦野球部のこれからが楽しみで仕方なくなる第12回「ちゃくちゃくと」でした!
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……第11回「スゴイ投手・3」 感想 |
榛名さんが「最低」な理由に話が及んだところで三橋を呼んだ栄口くんになぜかホッとしてしまいました。最近はすっかりなごみというか安心できるひとになってきてます、栄口くん。ちょっと話は逸れますが、前からひそかに栄口くんは「くん」を付けて呼びたいキャラだなぁと思っていました。というわけでこれからは素直に「くん」付けでいこうと思います。
「組んでた人のこと……」と言った彼がとても好きです。やっぱりそこは阿部と中学が一緒だった気安さ……と思いつつ、栄口くんならではなのでしょう。西浦バッテリーのコミュニケーションにこの1番くんは欠かせませんなぁ。
グルグルしすぎなミハもミハらしくて。グルグルしたあとに「阿部君にはオレが投げる」なミハがまた……! 前回といい、本当に強くなったなぁと嬉しくなってしまいました。カッコ良かったです。
阿部にとってのエースになりたい三橋。三橋に三年間尽くすと決めている阿部。良いバッテリーですよ!
にしても、榛名さんと阿部の過去はなかなか……。元希さんて呼んでいた(る?)のですねぇ。レギュラーのために、榛名さんの球を取れるようになった痣だらけの阿部が新鮮でした。榛名さんにほめられて嬉しくなっているところなどは、やっぱり榛名さんをスゴイ投手と認めていて、榛名さんにも自分を認めてほしかったのだなぁとホンワカしました。
けれど、認めてもらえたと思っていたかもしれない中で、関東大会の負け試合があり。
なんのために、榛名さんの球を捕っていたのか。レギュラーのためだったのか。試合に勝つためだったのか。自分が榛名さんとバッテリーを組んだ意味や、自分が捕手をつとめる意味すべてを見失ってしまったのかもしれません。結局自分は、「的」だったのかな、とか……。
それからもバッテリーを組み続け、大喧嘩もし、一歩もゆずらない榛名さんの姿勢をスゴイと思う反面最低だと言う阿部に、色々想像をめぐらせずにいられません。
ラスト間際の武蔵野12番くんと榛名さんとの会話もとても興味深くて、ますます想像は広がるばかり……。
しかも阿部、榛名さんに「サイテー」って言ってたんですね。ちょっと笑ってしまいました。しかも榛名さんが「捕手としてはいい」けど「人のことサイテー呼ばわり」するからナマイキ、と言うものですから。なんか、かわいいなぁと思ってしまって。実際当時の榛名さんと阿部のやりとりは笑えるものではなかったのでしょうけれども。
武蔵野12番くんは榛名さんの中学時代の同級生なのですね。同じ高校に進んだのはやっぱり、中学時代に組めなかったからでしょうか。部に残った、と言っているので榛名さんは辞めてしまったということですよね?
12番くんはすごいなぁと思います。シニアでただひとり阿部しか捕れなかった榛名さんの球を、12番くんは捕れるようになったんですもんね。それとも、もともと捕れたのかな? タカヤとよく比べられてていたということは……う〜ん? 本気の球も捕れるのかどうか、気になります。
一方で、タカヤの名前がよく出てきたと言ったのは、それだけ榛名さんと話していたということで、荒れていた榛名さんとそんなふうに話せていたことに妙に安心してしまいました。家でも学校でも誰も近づけなかった榛名さんですから。
シニアの「タカヤ」の存在に安堵していた12番くん始め部のみんなもまた、榛名さんがスゴイ投手だと認めていたのでしょうね。
中学では組めなかった榛名さんとのバッテリー。間違いなく、12番くんの中では榛名さんがエースなんだろうなぁ。阿部の中で三橋がエースなように(と思っていいのかな?)。このバッテリーのこれからもとても気になります。
ひととおり話が終わって、マウンド上の表情談義での阿部の笑顔もさることながら、ミハの笑顔も大笑いの栄口くんにこちらも頬がゆるんでしまいました。でもって、話を聴いていたらしい西浦ナイン(や監督や顧問)が微笑ましかったです。みんな気になってたんですねぇ。当然かぁ。
利央は兄を通じて榛名さんと因縁がある様子。呂佳さんもなにやらスゴイお人のようで……榛名さんはどうして断ったんでしょうか。気になります。そのあたりがもうちょっと語られることがあるといいな。
なんだかかなりまとまりのない感想になっていますが。
サイン会、お仕事で行けないのがかなり寂しいです……! 2巻、楽しみだなぁ。
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……第11回 感想 |
23日現在、9月号はまだ入手できてません。明日には……!
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……第10回「スゴイ投手・2」感想 |
ミハ、強くなったね……! とちょっと感動してしまいました。
榛名さんの力と、阿部の捕手としての根っこに榛名さんがいることを認めて、阿部が今までくれた言葉と気持ちを後ろ向きながらもちゃんと受け止めなおして。
かつ、投げて行こうと決意したあの表情といったら、もう!
三星戦前なら、阿部から自分への言葉や気持ちについて、悪いほうにばかり考えてしまってもっともっと泣いていたと思うのです。
なんというか……阿部と三橋のすれちがってるところが、はげしく心を揺さぶります。
バッテリーとして2人がそれぞれ相手に感じている魅力や、信頼といったものがわかるだけに、むずむずするようなもどかしさすら感じます。
そういうところもおお振りの魅力のひとつなのですよね。
田島の「ゲンミツ」が好きです。アホっぽい感じになごみます。
そして、ミハに向かって言ったゲンミツ、前者は「厳密」、後者は榛名と書いてゲンミツと読むという印象でした。田島、いいなぁ……。栄口といい、田島といい、ミハを復活させるコツを知らずのうちに身につけてはいませんか。
三星戦で、HRを打たれてベンチに戻れずにいたミハへの田島の言葉や行動も大好きなのです。
田島が榛名さんのボールの音に聞き惚れているところがまた良かったです。田島が聞き惚れて、見惚れているというだけで、榛名さんがいかにいい投手なのかわかるというものですよ。私にとってはとても説得力のあるシーンでした。
はたして、武蔵野の12番捕手は榛名さんの球をどれくらいできっちり捕球できるようになったのでしょうか。気になります。
榛名さんはスピードのあるストレートを持つ投手。以前の合宿時、ミハがスピードのある球を投げようと目をキラキラさせていたのをおもしろくなさそうに見ていた阿部の、その表情の原因がわかった気がしました。やっぱりそれも、榛名さんなんだろうなぁ。阿部が最低な投手だと思っている榛名さん。「球は速いよ」という言葉。ミハは榛名さんとはまったくちがう魅力(=優れたコントロール)の投手で、そこに惹かれたのに、そのミハがスピードを欲しがる様子に榛名さんを思い出してしまった……と。
ちなみに、ミハがいつもボールを持っているのを知っている阿部にドキッとしました……知ってるのか……そうかぁ。
新キャラがたくさん出てきて、びっくり。
双子の葵と涼、クリスチャンな利央。この3人がメインどころでしょうか。ひそかに、柴先輩が好きです。
榛名さんの80球、この浦総戦では一体どのようになるのでしょう。きっちり80球投げて試合途中で交代か、80球行かないうちにゲームセットか。浦総相手に後者で勝利をおさめたら、かなりすごいのでは……。この試合の行方、かなり楽しみです。
誰がまずいプロテインに当たるのかも気になります。
阿部がボールの回転の有無について実際にボールを転がしたシーンは、昔同じようなことやって遊んだなぁと懐かしくなってしまいました。たしかに、回転ついてるほうが速くてするどい球になるんですよね。いかに回転をつけるか、というのを競った憶えが。
フェンスにかじりつく田島をひっぱっていく泉のシーンに笑ってしまいました。合宿でもこんなシーンがありましたし、泉はそういう役どころなのでしょうか。
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